能の装束
- Noh Costumes
- 役柄に合わせて着る
荘厳な衣装 -
能では衣装を「装束(しょうぞく)」と呼びます。
役者が扮装をする際、数点の衣装を重ねて着るため「衣装を束ねる」
という意味でこのように呼ばれています。
能は、最小限の必要なものだけを象徴的に舞台上に置きますが、舞台
装置の素朴さに対して能装束は豪華なものを使用します。
特に1568〜1600年(安土桃山時代)から、能の後援者である大名家が
多くなり、競って豪華で凝った装束が作られるようになりました。
- 能装束いろいろ
- 能の衣装は「織り」「縫い」「箔(はく)」でできており、染めは直垂(ひたたれ)、素袍(すおう)など僅かにしか使用しません。糸の段階で色を染めて、機織り機で織り上げられます。