木曽 ― きそ ―

  • 作者 不明
  • 素材 『平家物語』巻七
  • 場所 越中 埴生八幡(現・富山県小矢部市 埴生八幡)
  • 季節 夏(五月)
  • 演能時間 約50分
  • 分類 4番目 現在物

■登場人物

シテ・・・覚明

面:直面
装束:袈裟頭巾、無紅厚板、直垂上下又は半切、法被、神扇、文

ツレ・・・木曽義仲

面:直面
装束:梨子打烏帽子、白鉢巻、紅入厚板、半切法被、神扇、弓矢

ツレ・・・池田次郎

面:直面
装束:梨子打烏帽子、白鉢巻、厚板、半切法被、男扇

ツレ・・・木曽郎等

面:直面
装束:梨打烏帽子、白鉢巻、紅入厚板、白大口、側次、男扇

■あらすじ

木曽義仲は越中の礪波山麓・埴生に陣を構えて、平家を倶利伽羅谷に追い落とす作戦を練っていた。付近の茂みの中に埴生八幡宮を見つけた義仲は、参謀の覚明に命じて願書を奉納させる。門出の祝福に酒宴を開き、幸先を祈って覚明に舞を舞わせる。やがて八幡の方より山鳩が旗先に飛び翔けるのを見て、八幡が願書を納受されたことを喜ぶ。倶利伽羅合戦前日のこと。

■小書

願書(観世流)、恐之舞(観世流)

■舞台展開

  1. 木曽義仲(ツレ)、覚明(シテ)、池田次郎(ツレ)、郎等(ツレ)が登場。埴生に陣を構え、倶利伽羅谷へ平家を追い落とす奇計を立てている。
  2. 付近の茂みの中に埴生八幡宮を見つけた義仲は、吉兆なれと覚明に願書を書かせる。覚明は願書を書き、読み上げる《読物・願書》と、義仲から渡された矢を添えて神前に納める。
  3. 門出を祝う酒宴が開かれ、義仲は覚明に舞を舞わせる。やがて八幡の方より山鳩が旗先に飛び翔けるのを見た義仲たちは、願書が納受された證と、伏し拝む。― 平家の大勢を倶利伽羅谷に追い落として勝利を得たのは、実に八幡の神力である。

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曲目解説